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らいふのもり

美白化粧品の成分

化粧品には様々な種類がありますが、最近は美白化粧品が人気のようです。
ネットで「美白化粧品」などのキーワードを入力して検索すると、たくさんの紹介サイトがあり、丹念に見ていけば、ほとんどの情報は得ることができます。今回は、美白化粧品(医薬部外品)の成分に関連する話をします。

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■成分について
肌の色は、肌に含まれる色素のメラニンの量等によって決まり、メラニンは、細胞の中に存在するメラニン生成酵素であるチロシナーゼが紫外線などにより活性化されることにより生成します。
美白化粧品の作用機序はさまざまですが、メラニンの生成を抑制したり、排出を促進したり、還元により色を薄くしたりするものが知られています

(成分の化学構造)
厚生労働省により「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」等の表現をすることが認められた美白有効成分(医薬部外品)※1 として、20種程度が知られています。以下に例として、「アルブチン」「コウジ酸」「ルシノール」「トラネキサム酸」の化学構造式を示します。肌から浸透する必要があるため、比較的低分子量です。

※1: 日本化粧品工業連合会 化粧品等の適正広告ガイドライン 2017年版 https://www.jcia.org/user/common/download/business/advertising/JCIA20170906_ADguide.pdf

■安全性について
医薬部外品の製造販売業者は、その製品について、安全性の確保を行わなければなりません。
まず、製造販売前に、医薬部外品そのものに対して安全性等の面で問題がないことを厚生労働省へ申請し承認を受け、また、製造販売後の安全管理にあたっては、「医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の製造販売後安全管理の基準に関する省令」(GVP省令)に適合している必要があります※2
美白化粧品については、2013年頃、医薬部外品有効成分「ロドデノール」の配合された美白製品の使用により「肌がまだらに白くなる白斑様症状」が確認され製品回収に至った※3 ことは、報道等で覚えている方も多いと思います。安全性に関しては、製品販売前に加え、販売後の安全管理も重要です。

※2: ・医薬品医療機器総合機構(PMDA)ホーム>・・>審査等について>医薬部外品  https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/about-reviews/q-drugs/0006.html
・東京都健康安全研究センターTop >・・> 医薬部外品・化粧品GVPについて  http://www.tokyo-eiken.go.jp/k_yakuji/i-kanshi/cosme/gvp/
・医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の製造販売後安全管理の基準に関する省令  http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=416M60000100135_20171124_429M60000100124&openerCode=1
※3 :2013年7月美白商品自主回収について https://www.kanebo-cosmetics.jp/information/

■新規成分の開発
新しい美白化粧品の成分の開発には、効能だけでなく安全性の確認等も含め、長い期間を必要とします
2018/12に、ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社が、新規の美白有効成分の医薬部外品としての承認を取得したという発表がありました。成分探索の段階から安全性を重視し、10年もの歳月をかけて開発され、2019/5より株式会社ポーラから商品が販売されています※4

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※4:・POLA 企業情報/ニュース(2018/12/20)「市場で約10年ぶり、新規の美白有効成分 ポーラ化成工業が医薬部外品の承認を取得 効果と安全性を追求した10年間」https://www.pola.co.jp/company/news/po20181220/

・POLA 企業情報/ニュース(2019/3/26)「2018年12月承認の新規美白有効成分配合商品 ポーラから2019年5月24日より発売」https://www.pola.co.jp/company/news/po20190326/

■おわりに
化粧品の開発」で、”化粧品においては、「成分そのもの」、「配合する成分の処方」などが開発の対象となるが、開発の主戦場は「成分の処方」にあるといってもよいと思います” という話をしましたが、上記で述べたように、数は多くはありませんが、新規の成分の開発も行われています。成分により作用機序もさまざまであり、一概に新旧どちらが優れているということは言えないので、消費者としては、十分に比較・検討して自分に適した商品を選んでいけばよいと思っています。

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