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医療における放射線の利用

放射線は、高いエネルギーを持つ物質粒子と電磁波であり、まず物理の世界をイメージしますが、医療でもなじみのある言葉です。

健康診断では、胸や胃のX線撮影をすることも多く、また、病院には放射線科があり、診療放射線技師という仕事もあります。

X線撮影といえば、昔は写真フィルムを使っていましたが、今では、フィルムではなく、イメージングプレートやフラットパネルディテクターなどの検出器を使ってデータを得ることが多くなっています。
また、CT(コンピュータ断層撮影法)検査も、エックス線を使って身体の断面を撮影しています。

がんの主な治療法は「手術」「化学療法(抗がん剤)」「放射線治療」の3つであり、放射線治療は重要な役割を担っています。

※ 将来は、今年(2018年)のノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授らの業績の、免疫チェックポイント阻害剤などが、主な治療に加わるかもしれません。

放射線治療は、がんの患部に、X線、電子線、陽子、重粒子、中性子などを照射する方法で、比較的、侵襲性の低い治療法ということです。特に、陽子、重粒子は有効な治療法であり、これらの粒子線治療施設は、現在、全国で20数箇所あります。

放射線科の医師数は6,500名程度で全医師に占める割合は2%強、診療放射線技師数は5万名程度です。

このように、医療において、放射線はさまざまな場面で活用されており、今後も、新たな技術が開発・導入されることが期待されます。

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