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食品における基準について

安全と安心は、あらゆる分野で求められるものだと思いますが、特に食の安全には誰もが関心のあるところだと思います。今回は、食品に関する基準について取り上げます。

食品、添加物等の規格基準

食品に関する基準として、食品衛生法の規定に基づく厚生労働省の告示である「食品、添加物等の規格基準」※1が知られています。食品、添加物などの5部からなり、成分規格、使用基準、製造基準などが定められており、この基準に適合しない食品などは不良品とみなされ、販売等が禁止されます。
例えば、食品一般の成分規格では、抗菌性物質、放射性物質、組換えDNA技術によって得られた生物、組換えDNA技術によつて得られた微生物を利用して製造された物、農薬 などについての規格(不含有、不検出、公表等の要件)が定められています。また、厚生労働省HPの「食品別の規格基準について」※2 では、清涼飲料水、即席めん類、冷凍食品など食品別に規格基準が掲載されており、参考になります。

※1:厚生労働省「食品、添加物等の規格基準」https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=78334000&dataType=0&pageNo=1
※2:厚生労働省ホーム >・・ > 食品 > 事業者向け情報 > 食品別の規格基準についてhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/jigyousya/shokuhin_kikaku/index.html

HACCP(ハサップ)基準

国際的に認められたヨーロッパの厳しい衛生管理手法として「HACCP基準」が知られています。
2018/6に公布された食品衛生法等の一部を改正する法律では、原則として全ての食品等事業者が「HACCP に沿った衛生管理に取り組む」ことが求められており、厚生労働省HP※3 で詳細な内容が紹介されています。基本的には、PDCAサイクル※4による継続的な改善を目指した手法であり、品質マネジメントシステム(ISO 9001)や環境マネジメントシステム(ISO14001)と共通しています。
健康食品などの品質を訴求するパンフレットなどに、この基準をクリアした工場で加工や製造されたことなどが記載されているものもあり、品質の一つの目安にはなると思います。

※3:・HACCP基準:食品製造工程における、危害要因の分析と管理による安全を確保するための衛生管理手法。
・厚生労働省ホーム > ・・> 食品 > HACCP(ハサップ)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html
※4:Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって管理業務などを継続的に改善していく手法

おわりに

「HACCP基準」は食品の品質の一つの目安にはなりますが、実際は、必要な場合は個々の食品ごとに判断する必要があります。東京都福祉保健局のHPの「食品衛生の窓」に、たべものの安全に関して参考になる情報(たべものの安全に関する基本情報、食の安全に関するQ&A など)が掲載されており、参考になるので是非御覧ください。

※5:東京都福祉保健局HP「食品衛生の窓」http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzenjoho_index.html

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