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安全キャビネット

科学の実験では、様々な実験設備を使いますが、今回は、「安全キャビネット」について話をします。

「安全キャビネット」はライフサイエンス系の実験を行なうほとんどの研究者が使っています。

病原体や遺伝子組換え生物を取扱う際に、これらが実験者に曝露しないように、空気を吸い込む箱型の装置です。排気口にフィルター等をとりつけて、病原体等が漏洩しないようになっています。

化学の実験でも同様のものが用いられますが、「ドラフト(チャンバー)」と呼ばれることが多いです。
数リッタースケールの有機合成実験などを行うこともあるので、ライフサイエンス系で用いるものよりも大型のものを使うことが比較的多く、また、有機合成では有害ガスが発生することがあるので、その場合、排気を水等で洗浄処理します。

「安全キャビネット」の詳細は販売メーカーのHP等に記載されていて参照することができます。

なお、ライフサイエンス系の実験では、「クリーンベンチ」という空気を吐き出す箱型の装置もよく用いられます。これは内部のサンプルに外部から不純物がはいるのを防ぐためのものです。「安全キャビネット」とは逆の機能を持つので、間違えて使用しないよう注意が必要です。

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