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らいふのもり

化学実験の話

先日、バイオ実験の話を少ししましたが、今回は、化学実験、特に有機合成実験の話をします

私は大学時代を含めると20年程、有機合成の経験がありますが、知識はもちろん技術も必要な分野といえます。知識としては、膨大な化学反応を知っていることが前提ですが、それだけではだめで、新しい発想で新反応を開発する必要もあります。技術としては、合成テクニックも必要で、いくら知識があっても合成が上手でない研究者はいます。

また、合成するターゲットが決まっていない研究も多いので、研究者は新たな機能をもつ化学物質を設計することも求められます。そのためには、化学物質の物性と性能に関する理解や洞察力も求められ、必要な知識は膨大なものとなります。

おまけに、実験をする上で、さらに合成した化学物質を実用化するために、法規制もある程度は知らないとなりません。安衛法、毒劇法、化審法などですが、このあたりは別の機会にお話できればと思います。

これらは、多くのレシピを頭に入れた上で、創作料理をつくるのにも似ているところがあります。料理人は腕も必要です。ただし、優れた有機合成研究者のつくる料理がおいしいわけではなく、きっと料理の修行が必要でしょう。当然ですね・・・

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