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ゲノミクスとエピゲノミクス

ゲノミクス(ジェノミクス)は、ゲノムや遺伝子に関するライフサイエンス研究の一分野ですが、関連してエピゲノミクス(エピジェノミクス)という言葉を聞くことも多いと思います。エピは、上、その上、外などの意味を持つことからわかるように、エピゲノミクスは、ゲノム等そのものではない、DNA塩基配列の変化を伴わない遺伝子の発現などを研究する分野のことを言います。

病気の発生などの生命現象を理解するには、ゲノミクスに加え、エピゲノミクスの観点も重要であり、両者とも活発に研究が行われています。

これらの研究において、病歴、人種など多様な観点で多くの対象者から、ゲノムやエピゲノムに関連するデータを集めるため、膨大な情報量になることが多く、その解析には統計的手法が欠かせません。データマイニング(大量のデータから知識を得る)、統計解析(データの再現性・信頼性を把握)などです。

また、人のデータを扱うときは、倫理的観点での審査が必要になることもあります。「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」や「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」などです。
「研究倫理審査委員会報告システム」では、臨床研究に関する倫理指針に基づき、全国の倫理審査委員会から報告を受けた「委員名簿」「手順書」「会議の記録の概要」が閲覧でき、各倫理委員会での活動の概要を知ることができます。

※ 研究倫理審査委員会報告システム:https://www.rinri.amed.go.jp/

ライフサイエンス分野において、ゲノミクス、エピゲノミクスは、ますます重要になってくると考えており、今後も取り上げていくつもりです。

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