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メラミンと食品事件

メラミンは、アミノ基を3つもつトリアジン環であり、「ホルマリンの過投与」で取り上げたホルムアルデヒドと反応して、メラミン樹脂となります。メラミン樹脂は食器や日用品など、様々な材料に用いられています。

メラミンというと、10年程前の粉ミルクへの不正混入事件を思い出される方も多いと思います。中国での出来事です。
メラミンは窒素原子を多く含むため、窒素量をもとにタンパク質含量をもとめる食品検査を通り抜けるため意図的に添加され、これを摂取した乳幼児に腎不全が発生した事件です。メラミン自身は、それほど有害性は高くないので、メラミンに加えシアヌル酸の関与が疑われているとのことです。
ほぼ同時期に、メラミンが混入されたペットフードや、日本の大手ファミレスのピザへのメラミン混入なども報道されました。

メラミン樹脂も溶出されるホルムアルデヒドの安全性が取り上げられたこともありますが、通常の使い方で問題となることはないと言われています。

このように、メラミンは、それ自身は有害性は高くはないにもかかわらず、同時に使われる物質や人為的な問題のため、イメージが悪くなっているといえます。

当然ですが、化学物質は、そのリスクをきちんと評価したうえで、適切に取り扱っていきたいものです。

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