今回は、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(以下「医学系指針」という。)に関連した話です。
H29年5月に施行された「個人情報の保護に関する法律、施行令等」において、個人情報に、「特定個人の身体の一部の特徴を電子計算機の用に供するために変換した文字、番号、記号その他の符号であって、当該特定の個人を識別することができるもの」(個人識別符号)が含まれることが明確になり、これらに伴い、「医学系指針」等が一部改正されました。
個人識別符号として具体的には、「塩基配列」、「容貌」等が挙げられますが、おもしろいのは、「歩行の際の姿勢及び両腕の動作、歩幅その他の歩行の態様」も含まれることです。これらの情報は、どうやって得られるのでしょうか?
一般には、カメラで撮影することが多いと思われますが、最近、伸縮するセンサーを内蔵する「ZOZOスーツ」※(なんと無料だそうです)が話題を呼んでおり、これを着ることで、瞬時に人の体格を採寸できるそうです(動作をモニターできる他社製ボディースーツもあります)。このような方法でも人の個人情報が得られる可能性があり、今後、技術の発展によって思いもよらない方法で個人情報が特定されることがでてくるかもしれません。
※ http://zozo.jp/shop/zozo/goods/25782997/
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