生命科学、特に分子生物学の基本はDNAであり、そのなかでも遺伝情報を持つ遺伝子は重要です。
遺伝子に関連する規制はたくさんありますが、他のライフサイエンス研究の規制と同様に、安全と倫理に係る規制があります。また、生物多様性条約/名古屋議定書では、海外の遺伝資源(生物サンプル)の入手の際に、原産国の許可や提供機関との利益配分の契約等を求めています。国際問題から、経済条件が規制に盛り込まれた、特徴のある規制です。
遺伝子に関しては、従来の遺伝子組替え技術に比べて、飛躍的に正確かつ効率的にゲノムの改変を可能にした「ゲノム編集」技術の登場で、新たな規制の是非の議論も活発に行われています。今後、遺伝子に関わる話題も積極的に取り上げる予定です。
1.安全-環境保全(生物多様性条約関連)
・遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)
・遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する指針(名古屋議定書関連)【利益配分】
・食料農業植物遺伝資源条約(ITPGR)【利益配分】
2.倫理(ヘルシンキ宣言等)
・ヒトゲノム・遺伝子解析研究等に関する倫理指針
・遺伝子治療等臨床研究に関する指針
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